子どもを持っても、私の人生を諦めたくない
「自分らしく生きたい」と思うようになったのは、いつからだったんだろう。
今は、女性が働くことも、結婚しないことも、子どもを持たないことも、以前よりずっと自然な選択肢になった。
働くことで、自分で使えるお金が増える。
自分の好きなことに時間を使える。
美容やファッション、旅行、運動、趣味。
SNSを開けば、いろいろな人の暮らしや価値観が見えてくる。
「こんな生き方も素敵だな」
「これ、楽しそう」
「私もこんなことをしてみたい」
そんなふうに、自分の「好き」が少しずつ増えていった。
そして気がつけば、私の中にある「理想の人生」も、どんどん大きくなっていた。
私は、たくさんの「好き」を見つけてきた

美容に興味を持つようになって、スキンケアやメイクを試した。
ファッションでは、自分に似合う色や形を探した。
運動も、ランニングやピラティスなど、いろいろなものを試してきた。
旅行にも行きたい。
仕事も頑張りたい。
好きなものに囲まれて暮らしたい。
そうやって、自分のために時間やお金を使うことが、私は好きだった。
たぶん私は、「自分の人生を自分で選んでいる」という感覚が好きなんだと思う。
だからこそ、子どもを持つことを考えたとき、少し怖かった。
子どもが生まれたら、今までのように自分だけのために時間を使うことはできなくなる。
お金だって、今までのように自由には使えなくなる。
やりたいと思ったことを、思ったタイミングですぐにできるわけでもない。
「子どもを持つことで、自己実現の機会が減ってしまうんじゃないか」
そんなふうに考えたこともあった。
それでも、私は子どもが欲しかった

選択肢が増えた今だからこそ、余計に迷うのかもしれない。
一人で自由に生きる人生もある。
仕事を思いきり頑張る人生もある。
夫婦二人で好きな場所へ旅行する人生もある。
自分の好きなことに時間もお金もたっぷり使う人生もある。
どれも素敵だと思う。
それなのに私は、子どもを産みたいと思った。
その理由を考えてみると、結局、私は「家族」というものに幸せを感じているからなんだと思う。
結婚して、家に帰ると待っている人がいる。
一緒にご飯を食べて、一日の出来事を話して、同じ場所で眠る。
特別なことをしていなくても、大切な人と日常を共有できることが、思っていた以上に幸せだった。
そして、
「この幸せを、もう少し大きな家族で分け合えたらいいな」
と思うようになった。
子どもという存在を通して、そんな気持ちを共有できる人が増えたら。
それが、私が子どもを持ちたいと思った理由のひとつなのかもしれない。
子どもを持つことも、私が選ぶ幸せのひとつ

私は、「子どもを持つことが女性の幸せ」だとは思わない。
子どもを持たない人生にも、その人にしかわからない幸せがある。
仕事をすることも、好きなことを続けることも、一人で生きることも、パートナーと二人で生きることも。
幸せの形は、人それぞれでいい。
だから私にとっても、
「子どもを持つことが正解だった」
という話ではない。
そうではなくて、
子どもを持つことも、私が選んだ幸せの形のひとつ。
そう思っている。
そして、ここで終わりにしたくない。
子どもを育てながら、私の人生も生きたい

子どもが生まれたら、これまでと同じようにはいかないと思う。
自分のためだけに使える時間は減る。
自由に使えるお金も減る。
思うように予定を立てられない日も、きっと増える。
それは、ある程度仕方のないことだと思う。
でも、
「だから、自分のことは全部後回しにする」
とはしたくない。
ランニングもしたい。
ピラティスも続けたい。
美容も楽しみたい。
おしゃれもしたい。
旅行にも行きたい。
仕事も頑張りたい。
新しいことにも挑戦したい。
そして何より、自分の「好き」をちゃんと大切にしていたい。
もちろん、全部を今まで通りにできるわけではないと思う。
時間の使い方も、お金の使い方も変わる。
だからこそ、「できなくなったこと」を数えるのではなく、
「今の私だからできること」を探していきたい。
「ママだからできない」を減らしたい

これから私は、子どもを育てながら、自分の人生も楽しむ方法を探していく。
それは、今までと同じ生活を取り戻すことではない。
子どもがいるからこそできること。
子どもと一緒だから楽しいこと。
子どもがいるから出会える人。
そして、子どもがいても自分自身として楽しめること。
そういうものを、少しずつ見つけていきたい。
もしかしたら、今までの「自分らしさ」と、これからの「自分らしさ」は少し違うのかもしれない。
でも、それでいい。
母になることと、私でいることは、どちらか一つを選ばなければいけないものではないと思うから。
子どもを大切にすること。
自分の人生も大切にすること。
その両方を、欲張ってもいいんじゃないかと思う。
子どもを持つことで、私の人生が小さくなるのではなく、
新しい幸せや、新しい「好き」が増えていく。
そんな人生にしていきたい。
母になる。私でいる。
その両方を、これからの私の人生にしていきたい。

